「…………」 「……そんなに優しくしないでよ……」 私はそう言うと、猫かぶり王子の体を叩いた。 ギュッ 私を抱き締める力が、更に強くなった。 「ヒックッ……離してよぉ」 「やだ」 「何でよぉ……離してったら……」