「……大丈夫?」


だって目の前には―――



「ああ……うん」


……沙耶が居たから。




「ごめんね。驚かせて」

沙耶はそう言って優しく微笑んだ。




「いや……どーした?」

俺は制服に付いた草を落としながら言った。




「……話が、あるの」