「……分かった。悪かったな」 猫かぶり王子はそう言うと、そのまま図書室を出て行った。 猫かぶり王子が出て行った後の図書室は……とても静まり返っていた。 聞こえるのは……私が泣いている声だけ。 それ以外……何にも聞こえなかった。 だけどこの頃から……私はアイツに対して、何かが変わっていた。