そう言うと思った。 「……俺の気持ちは本当だから」 猫かぶり王子の低い声が……私の心に突き刺さった。 「…………」 「俺は沙耶が好きだよ」 「私は……アンタなんか大っ嫌いよ」 猫かぶり王子なんか……何とも思ってないんだから―――