「ごめんね……沙耶」 莉乃は申し訳なさそうに言った。 「ううん……私こそごめん……ちょっと、言い過ぎちゃったね」 「沙耶……」 「ごめん。私、図書室で調べものしてくる……」 私はそう言うと、そのまま教室を出た。 みんなの冷たい視線が、すごく痛かった。