* * *





「……ハッ!」




ガバッ




突然、気持ちいいくらいぱっちり目が覚めた。




(え!うそ、あたし寝ちゃったの!?)



今何時だろう、と思い、急いで起きて、若干よろけながらカーテンを開いたところではっとした。


(イス……)


相良くんがいない。
イスもない。



壁にかかった、学校特有の時計を見上げると、いつもなら、ちょうど下校して家についているくらいの時間だった。

部活の人達はまだ残っている時間帯だ。



あたしはとりあえず、トイレに行ってから教室に戻ることにした。


(変えなきゃやばいかもだし)


ずっと寝てたから。