双子悪魔のホームステイ



「旦那が本当のことを言わないからでやしょ。ズバリと言わせてもらいやすけど……旦那は駄々をこねているだけですぜ。構ってほしくて、わがままを言ってるだけでやしょ!そんなのは、甘え以外の何物でもありやせん!」


「……っ!」


核心を突かれたディザスは、苦々しげに口を歪めて肩を落とした。

そんな彼の左肩に正面からポンッと右手を置いて、トライプは優しげな眼差しを向ける。



「旦那ぁ……時にはありのままの自分を認める勇気も必要ですぜ。どうすべきか考えるのはそれからでやしょ?」


「……。」


ディザスは拳を固く握りしめて肩を震わせながらも、こくりと頷いた。



「帰りやしょう、ディザスの旦那。クレイの旦那とお嬢がお待ちかねでやすよ。」


「ドクター……先に帰ってて。俺……もう少し頭冷やしてから帰るからさ……。」