「桜、ついてたよ」 知らない、同い年ぐらいの男子がそこにはいた。 彼は爽やかな笑みで私を見ていて、ドクン、と胸がなった気がした。 どうやら、髪についてた桜をとってくれたみたいで。 「あ、ありがと」 「どういたしまして」 そういうと、彼はどこかに行ってしまった。 名前ぐらい聞いておけばよかったかな? 胸にドキドキを残して、学校への道を急いだ。