「…るみ、胡桃?」 「…透?」 …あれ?ここは? このベッド私のじゃない…。 「お前大丈夫か?」 「ヒャッ…!!」 東條さんの冷たい手が私のおでこにあてられた。 「熱あるわけじゃないんだな…、気絶か。お前らしいけどな」 「胡桃倒れちゃったんだよ?」 あ、そうだ。透の恋人だと思ってた東條さんが実はお兄さんだったんだ。 「俺がコイツの男だと思ったか?」 東條さんは私を馬鹿にしながら、でも優しく私の頭を撫でた。 私は何故か分からないけど、涙が出た。