食堂に行くと、結構の社員がいた。
みんないつもここで食べてるんだ。
「胡桃ちゃんは何がいい?」
君沢くんが気を使って聞いてくれた。
「えっと…、ハンバーグ定食にしようかな!」
「奇遇だね、俺も食べたいと思った」
ちょっとウェーブのかかった髪を揺らしながら、君沢くんはニコッと笑った。
そして、出来たハンバーグ定食を持って席を探した。
「空いてないね~…」
「君沢~!」
「あ、田崎さん!」
「空いてないんやったら、こっちこいや!」
「胡桃ちゃん、行こ!」
「あ、うん!」
田崎さんのテーブルに行くと、田崎さんの真向かえには東條さんがいた。
君沢くんが田崎さんの隣に行く前に、私は田崎さんの隣に腰をおろした。
「なんや、胡桃ちゃん積極的やなあ~」
いや、ただ東條さんの隣が嫌で…。
「本当は胡桃ちゃんと二人きりで食べる予定だったんですけどね~」
深い意味はないはずなのに、顔が赤くなってしまった。
う~、赤面症いやっ!!
