それからオフィスに戻った。 「鷹島くん、ずいぶん機嫌が良くなったみたいだね」 顔は笑ってるけど、眼鏡の奥の瞳と言葉が笑っていない。 「頑張ります!!」 東條さんが口角をあげて笑いながら、私を見つめた。 これ以上東條さんを見ていると、さっきの決意が砕けて散っていく気がして、そそくさと自分のデスクへ戻った。