受信ボックスを開いてメールを見ると、
《大丈夫なのか。》
と、東條さんからのメールだった。
「…はぁ」
《大丈夫です。すみません。》
そう返信した。
自分でも分からない。
…でも多分大丈夫。
私は大丈夫。
ただビックリしただけ。
でも、東條さんとキスしたことを思い出すと辛い。
あの夜にさりげない優しさを見せてくれた東條さんを思い出すと、 …胸が痛い。
「鷹島くん」
「はいっ…」
そして東條さん本人が目の前にいる。
バッドタイミングですよ、東條さん…
私は泣きそうになる顔を東條さんに向ける訳にもいかなかった。
