翌日、私は沈んだ気持ちがとれないまま出社した。 「おはよ~!」 透がそばに来た。 「おはよ!」 「胡桃どうしたの?」 「え?」 「なんかいつもと違うみたい。大丈夫?」 顔に出ちゃってんのかな、私。 「大丈夫だよ、ありがとう!」 「ならいいんだけど…」 「栗山ちゃーん、ちょいこっち来てくれへんかあ」 「あ、はい!じゃあまたお昼にね!」 透は田崎さんに呼ばれてオフィスを出た。 …はぁ。顔に出てるのかな、私。 パソコンのデスクトップを見ると、一件のメールが入っていた。 誰だろう。