「胡桃には私から話すから…」
「鷹島に話すのか」
「だって私の大事な友達だよ?」
「俺たちのこと言わなくていいだろう」
「でも…」
「会社の人間には内緒でいい」
「胡桃にも?」
「ああ、言うな」
「隠してるの嫌だな…」
「俺は鷹島の上司なんだ、アイツがやりづらくなる」
「うーん…」
会話から二人は付き合っているのだと感じた。
そして、二人はカフェから出て行った。
「ちょっと、胡桃?」
「…はぁ」
私は透に隠されていたショックか、…東條さんに恋人がいたからショックなのか、どちらか分からないけど、大打撃を受けたのは明らかだった。
