「東條さん…」 「え、あの人がセクハラ上司?!」 すると東條さんがクルっとこっちを向きそうになった。 私は急いで麻由子を引き寄せて、東條さんに背中を向けるようにした。 「(ねえ、胡桃!あのハンサムがセクハラ上司なの?!)」 「…うん」 首を少しだけ回してみると、東條さんと透が仲良く座っていた。 東條さんと透は付き合ってたりするのかな…。 「まーくん、ごめんね?」 「透、その呼び方をやめろ」 …まーくん?…透? そんなに名前とか言い合える仲なの?