現実俺様彼氏。




「俺のこと見て顔赤くして出て行って…、そんなに俺を振り回したかったか?」



東條さん…、会場にいた時とちがう?



「おい、答えろよ」



「…んっ、」



耳元のすぐ横で喋られているから、耳がくすぐったい。



「ふっ、感じやすいんだな」



「…ッ///」



恥ずかしくなって東條さんの胸を押し返した。



東條さんはドカッと便器のフタの上に座るように倒れ込んだ。



やばい!やりすぎた!



「す、すいません…」



謝りながら東條さんに近付くと、



東條さんは私をジッと見つめた。



そんな目で見られたら…、


「「ねえー、田崎さんってカッコイイよね~!」」



…ハッ!!人?!



慌てたように東條さんを見ると、東條さんの目が怪しく光った。