・ ・ ・ 浮かれ気分のまま迎えた花火大会当日。 人にバレないように帽子を被って、 薄いサングラスをして待ち合わせ場所の河川敷へと向かう。 そこには既に浴衣姿の凛が立っていた。 「ごめん、待った?」 「いえ!」 微笑んだ凛。 その姿に俺は見とれてしまった。