「ほんっとに何もしてねーの?」

「だから何度も聞くなよ」

「1晩同じベッドにいて、何でそうなるんだよ? 何してたわけ?」

「何って普通に話して寝て…」

「バカ。お前は中学生か」

賢治は呆れたように溜め息を付いた。


あの夜はあのまま2人眠りについてしまったのだった。

お互いにハードな仕事で疲れ果ててたっていうのもあるけど…。

まあ、普通は有り得ないよな。

でもあんな気持ちのまま凛を抱くことができなかった。