2人きりで過ごした凛の誕生日。 あの夜、凛が言ってくれた言葉、 本当に嬉しかった。 だけど心のどこかで不安を感じながら、俺は毎日を過ごしているー。 「はぁ? マジで?」 居酒屋の個室。 一緒に飲んでいた賢治が声を上げる。 「賢治、声でか」 いくら個室といっても聞こえてしまいそうな賢治の大声に、俺は賢治の口を押さえた。