「徘徊って言われると…、まあそうなんだけど」 口を尖らせる凛。 「いいよ。俺も夜の渋谷なんてめったに来ないし」 凛と肩を並べて夜の渋谷を歩く。 夜9時近くなのに人は増えていく一方。 だけど夜と言う事もあって、帽子を被った俺に気づく人は誰もいなかった。 警戒心も薄れてすっかり夜のデートを楽しんだ俺達。 どちらともなくお互いの手を繋いだ。 …こんな普通のデート、何年ぶりだろう? そんなことを考えていると、1人の女子大生が俺達のほうに近付いてきた。 ヤバイと思った俺は反射的に凛の手を離す。