「ほら、集めなよ」

ワタシは、私に冷たくそういった。

「あんた、がんばって集めないと、もう帰れないよ、もうどこにも」

回転寿司の皿のように、目の前を腕が通り過ぎると今度は足首から下の、足がにょきっと現れた。

たくさんのワタシたちは、皆取り合うようにしてその体のパーツを集めていた。

「これ・・誰の体なの?」

私がワタシに聞いても。


「あんたの、大切な人のカ ラ ダ」

それしか、教えてくれなかった。