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『急げよミヤ!!』
『ちょっと待ってよ!!ってか、誰!?私の目覚まし止めたの!』
『一人部屋で何言ってんだよ・・・・・・』
愁が私の分の鞄を持って、『お前以外に目覚まし止める奴がどこに居るんだよ?』と、少し呆れたようにため息を漏らした
東側の窓からはキラキラとした朝日が差し込む
私はテーブルに置いてある写真立てを持って微笑んだ
『お母さん・・・いってきます』
そして、静かに元あった場所に写真立てを戻す
『早くしないと、先に行くぞー?』
いつの間に移動したのか・・・、玄関からは愁の少し焦った様な言葉が聞こえる
私は近くにあった時計を覗き込んだ
『ち、遅刻だぁー!!』
私は焦りながらも、もう一度、写真立てを見る
写真の中のお母さんの顔が朝日を浴びて微笑んだ様に見えた
辛い事も・・・
悲しくて仕方がない事も・・・・・・
私は最後まで諦めず立ち向かう
大好きな人と一緒なら
乗り越えて行ける
私の心の中には
いつも
キラキラした思い出が詰まってる
これからも・・・・・・
お母さん・・・・・・
私は、大好きな人と・・・
人生を歩んで行きます
天国から優しく見守っててね?
Fin☆