餌は貧血少女!?〜吸血鬼に愛されて〜





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しばらく走ると目的の場所にたどり着いた


無情の空間へと繋がる扉が目の前に凛と立っている




この扉の奥は“無情の空間”・・・・・・・・・


無情の空間の中に消滅の門がある・・・・・・


それ以外何も無い真っ白で淋しい空間・・・・・・


消滅の門を潜[くぐ]れば・・・体も・・・魂も・・・・・・


全てが“無”に返る・・・・・・


そうなると・・・もう・・・会うことが出来ない・・・・・・




間に合ってくれ・・・・・・!




俺は無情の空間へ向かうべく、一旦止めた足を再び動かし、駆け出した・・・・・・が


『おい!そこのお前!この先には消滅する者しか立ち入りは許されぬ!』


『無情の空間にはお前のような奴を入れる訳にはいかぬ!』


俺の前に、無情の空間の二人の門番が立ちはだかった