餌は貧血少女!?〜吸血鬼に愛されて〜





――――――――――☆


『・・・・・・ミヤっ・・・!馬鹿・・・野郎・・・!』


俺は手紙をぐちゃっと握り締めて、下唇を噛む







悔しい・・・・・・!


ミヤの気持ちも・・・変化も・・・・・・


気付いてやれなかった自分に・・・・・・・・・







腹が立つ







バンッ!!


俺は手紙を握り締めたまま勢いよく外へ出る


そして、そのまま・・・ミヤが向かったであろう消滅の門へと向かう


消滅の門へ行って、俺がミヤの消滅を止める事はまず出来ない・・・・・・


婚約出来ない人間は消滅する・・・・・・


それは吸血鬼の立場が人間より上であるこの世界のルール・・・・・・


そんな事分かってる・・・!


だけど、どうしようもないこの気持ちを止めることは出来ない





ミヤ・・・・・・大好きだ・・・!





頼む・・・・・・!消えないでくれ・・・・・・!





俺はミヤに貰ったネックレス握り締め、必死に走って消滅の門へ向かう