今まで言えなかった言葉・・・・・・


私は愁の想いに答えるように強く抱き着いた


まさか愁と同じ気持ちだったなんて・・・・・・


どうしよう・・・凄く嬉しい・・・・・・


『ミヤ・・・顔上げて?』


そう言って愁は私の顎に手を添え、クイッと上を向かせた


・・・“上げて?”って頼んだくせに、拒否してもきっと無理矢理向かせたんだろう・・・・・・


赤いままの顔を、上に向け、愁を見つめた


『・・・ったく、上目使い禁止』


意地悪く笑いながら近づいてくる愁の顔






夕日に映し出された二人の影がゆっくりと重なって


さっきよりも長いキスをする


しっかりと指を絡めて繋がれた手・・・


温かさも優しさも・・・・・・愁のすべてが伝わってくる・・・・・・