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『いつもここは・・・変わらないね』
私は公園のブランコに座って軽くブランコを漕ぐ
愁はそんな私の様子を見てブランコには座らず、私の横に立って、公園を見回している
夕日の金色の光が私達を優しく包む
ずっと言えなかった言葉・・・・・・
きっと今なら言える・・・
『愁・・・・・・』
私は消えそうな声で愁を呼んだ
私の呼びかけに愁は優しく“ん?”と返す
愁の横顔は穏やかで、私は安心する・・・・・・
愁・・・私が『好き』って言ったら・・・
愁はどう思う?
愁にとってただの幼なじみの私・・・・・・
そんな事・・・分かってる・・・・・・
でも愁への想いが・・・溢れて・・・止まらない・・・・・・
『愁・・・っ・・・私・・・・・・』
ギュ・・・・・・
体が暖かいモノに包まれた
『愁・・・?//////』
私を後ろから優しく包む愁の腕と温もり・・・・・・
すべてが愛おしい
『ミヤ・・・俺の話から聞いて?』
いつもより優しい口調に私は何も言えなくなってしまう・・・・・・
『ミヤ・・・俺・・・・・・』
サワッ・・・と一瞬、風が駆け抜ける
『お前が・・・・・・・・・好きだ』


