餌は貧血少女!?〜吸血鬼に愛されて〜






――――――――――☆


『いつもここは・・・変わらないね』


私は公園のブランコに座って軽くブランコを漕ぐ


愁はそんな私の様子を見てブランコには座らず、私の横に立って、公園を見回している


夕日の金色の光が私達を優しく包む






ずっと言えなかった言葉・・・・・・


きっと今なら言える・・・






『愁・・・・・・』


私は消えそうな声で愁を呼んだ


私の呼びかけに愁は優しく“ん?”と返す


愁の横顔は穏やかで、私は安心する・・・・・・






愁・・・私が『好き』って言ったら・・・


愁はどう思う?


愁にとってただの幼なじみの私・・・・・・


そんな事・・・分かってる・・・・・・


でも愁への想いが・・・溢れて・・・止まらない・・・・・・






『愁・・・っ・・・私・・・・・・』






ギュ・・・・・・






体が暖かいモノに包まれた






『愁・・・?//////』


私を後ろから優しく包む愁の腕と温もり・・・・・・


すべてが愛おしい


『ミヤ・・・俺の話から聞いて?』


いつもより優しい口調に私は何も言えなくなってしまう・・・・・・


『ミヤ・・・俺・・・・・・』


サワッ・・・と一瞬、風が駆け抜ける

















『お前が・・・・・・・・・好きだ』