餌は貧血少女!?〜吸血鬼に愛されて〜







――――――――――☆


『ミヤ・・・そろそろ行く?』


『・・・ふぇ?』


料理も大体食べ終わった頃、愁が食器をキッチンに運びながら私に向かって声をかける


行くって・・・・・・どこに?


私は首を傾げて近くに来た、愁を見上げる


『忘れたのかよ、酷いなぁ〜』


愁が上を見上げて私の頭に手を乗せる


『“公園”行くんだろ?』


『あ・・・・・・!』


そうだった・・・!


“愁の誕生日パーティー開くんだぁー!”って意気込んで、公園に行く事・・・すっかり忘れてた・・・・・・


『酷いなぁ・・・ちゃんと約束したのに・・・』


『ご、ごめんね?忘れてたんじゃなくて・・・ど忘れしたんだよ!』


『どっちみち忘れてたんだろ?』


『ゔ・・・・・・!』


私は反論出来ずに顔を下に向けた


そりゃ・・・忘れてたけど・・・・・・


そんな言わなくても・・・・・・


いや・・・私が悪いか・・・


『ごめん・・・・・・』


しょげる私に愁はニカッとした笑みを見せながら・・・・・・・・・








グイッ・・・








『え・・・・・・?』








腕を引っ張られ、あっという間に私は・・・・・・・・・









愁の腕の中