ピーンポーン









『あ・・・愁かな・・・?』









ガチャ――――――









玄関のドアを開けるとやはりそこには愁が居て、私は微笑みながら声を掛ける


『愁・・・お誕生日おめでとー!さぁ、上がって?』


『サンキュ!お、いい匂い・・・・・・』


『愁の為に愁の大好物作ったんだよ?』


私は愁に椅子に座らせて、冷蔵庫に飲み物を取りに行く


『これ全部ミヤが作ったのかよ!すげぇ・・・早く食べようぜ?』


目の前の料理に目をキラキラさせている愁は子供みたいで可愛い


ジュースを持った私は愁の向かい側に座ってジュースが注がれたコップを愁に渡す







『・・・・・・?ミヤ・・・こっち来いよ』







そう言って愁が指すのは愁の隣の椅子・・・・・・


『え?別にいいよ!狭くなるだけだし・・・・・・』


『俺がよくねぇの!早く!!』


愁の言葉に渋々隣に座る


狭いから向かい合った方がいいと思うんだけど・・・?


まぁ・・・今日は愁が主役だし・・・別にいいけど!


『食べようぜ!』


『そうだね!あ・・・その前に・・・・・・・・・はい!』


私はプレゼントが入った紙袋を愁の目の前に突き出す


愁は不思議そうに紙袋を受けとって中身を取り出す