『嘘・・・・・・』
この世界では・・・人間は吸血鬼と結婚し、結婚した相手に血を分け与えなくてはならない・・・・・・
そして・・・血を分け与えられない人間は存在する意味が無いとして・・・・・・
消滅の門をくぐり“無”に返される
それが・・・この世界のルールであり・・・絶対条件・・・・・・
そんな事・・・分かってた・・・・・・
分かってたのに・・・まさか・・・・・・自分に降り懸かって来るなんて・・・・・・
私は溢れ出そうとする涙を必死に堪えた
『愁には・・・言わないです・・・』
『・・・それは君の自由だ・・・・・・消滅までに・・・3日、期限をやろう・・・3日目の朝・・・消滅の門へ向かうといい・・・』
『・・・ありがとう・・・ございます・・・』


