餌は貧血少女!?〜吸血鬼に愛されて〜



ドアに目を向けると、白衣姿の男の人が立っているのが見えた


お医者さん・・・・・・?




あぁ・・・そうか・・・ここ病院か・・・・・・


白い天井、病院独特の消毒液の臭い・・・・・・


今、気付いた・・・・・・




『あの・・・ミヤさんに少々、話があるんですが・・・・・・』


・・・・・・・・・?


話・・・・・・・・・?


『体の事ですよね?俺も聞きます』


愁の力強い声・・・・・・


体の事・・・?


あぁ・・・そうだった・・・この体のダルさの原因は・・・何だろ?


私も耳を傾ける


『あの・・・まずは本人から・・・・・・』


気まずそうに下を向いて語るお医者さん・・・・・・


『俺は聞いたらいけないんですか?』


『本人の希望もあるからね・・・・・・後で聞くといい』


『ミヤ・・・・・・・・・』


心配そうに私を見つめる愁の手を私はギュッと握った


『・・・大丈夫!外で待ってて?』


『・・・・・・分かった』


そう言い残して、愁は出ていった