あたし達は、体を離し向かい合った。 その時、あたしはふいに剛の指に視線がいく。 「…これ…。」 …1年前…剛が飛行機に乗る前にあげたリング…。 「しててくれたんや…。」 「お前もな?」 剛はそう言ってあたしの指に光るリングを見て笑った。