病院からの帰り道、電車に揺られながら、流れる外の景色を目にしていた。
規則的に耳に入るレールの軋む音が、私に落ち着きをもたらすと、頭に浮かぶのは病気の事ではなく、家族の事。
そして彼……和也の事。
まだ、レントゲンに写ったものが何であるかはわからない。
でも、何かがあるのだけは間違いない。
入院するのだから、今回のように内緒と言うわけにはいかないし、一人で抱え込む程、強くない。
助けて下さい、神様。
お願いします……神様。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…