「そ…ら…今までありがとう。」


涙声で言う。
これは、最後の言葉。
感謝の気持ち。




「は?」




「もう、一緒に喋ったりできないけど、
あたし…宙の事は忘れないから…。」


そう言って
あたしは宙から離れようとした。



けど…




「ん゛っ!?」



びくともしない。
宙ってこんなに力あったっけ??



「ちょっとっ宙!
意味がわかんな…「意味わかんないのはこっち。」



っはあ!!?



「俺友達にはなれないって
いったけど
親友ならなれる。」



「・・・」


意味がわからなすぎて
言葉にできませんよ宙さん。



「どんどん叶愛が
変な方向持っていくから
言うタイミングないんだよ。」


「なっ!っじゃあ!
あたしと…喋ってくれるんだよね?
今までどうり、普通に・・・。」



「まあ、そうだろうな。
でも、俺は親友だけど、
大翔みたいな親友じゃない。

それだけは覚えといてな。」



宙はニッコリと微笑んで、
またあたしを抱きしめた。



あたしはそれにこたえるように
宙を強く抱きしめ返した。