アナウンスの通りにスタートラインに並ぶ。
「葵。」
「ん?」
あたしの隣に並んでいる優斗が話しかけてくる。
もう少しで始まるっていうのに、余裕だなぁ〜…
あたしなんか、スタートラインに立った途端、緊張に襲われてるのに…
「あそこにいる女の子達、誰の応援かわかる?」
「え」
知らないけど…
ってか、そんなの興味ないし……
それどころじゃないし…
「葵の応援だろ?」
「は?」
あたし?
なんで?
そんなに知り合いいたっけ?
ってか、知らない人ばっかりだし…
優斗の指差す先にいる女の子達に知り合いは一人もいない。
ってか、もしあたしの知ってる人がいてもこの格好だったら、相手が気が付かないと思う。
考えこむあたしを見て、優斗は面白そうに笑っている。

