「葵は?」 「あー…俺もあれにしよっかな…」 一番楽だし。 たとえ、ビリになってもなんとか理由がつけられそうだし。 「じゃあ、俺黒板に書いてくる。」 「あぁ、よろしく!」 いや〜、良かった!良かった! 体育祭の競技も無事に決まったし。 借り物競争なんて、ちょっとダサいけど… ビリにならないためにはしょうがない! この時のあたしは本気でそう思っていた。 でも、後々あたしは後悔することになる。