「ね?凄い人気でしょ?」


愁の言葉どおり、段ボールの中のグッズは次々と売れていく。



そしてその写真を自慢しあう女の仔。




「ねぇ、この葵君良いでしょ〜」
「こっちの葵君の方が良いわよ!」
「こっちよ!」
「こっちに決まってるでしょ!!」



ついには喧嘩まで始まってしまった。



「え…ちょっとあれどうしよう………」
「止めるしかないだろ?」
「誰が?」
「葵に決まってんだろ!」



やっぱり……



そうなっちゃいますよね…?




「ふぅ…」



あたしは深呼吸して、喧嘩をしている女の仔達のもとへと向かった。