「あーおーいー!!!」
「…へ?な、何…?」
「もぉ…さっきから何回も呼んでるんだよ?」
「ご、ごめ…」
あれから数日後。
あたしは聖蘭男子学園のある部屋にいた。
前にも何度か来たことのある部屋。
「いきなり来るって言うから急いで準備したのに…本当に来てくれると思ってなかったし。」
それなのに、ぼーっとしてると愁は続けた。
あたしが何故ここに来ているかというと…
愁に「学園に来て、倶楽部の撮影手伝って」とお願いされていたから。
手伝いって言っても、大したことじゃない。
一般的な女子から見て、どういう格好がぐっとくるのか、ちょこっとアドバイスをするくらい。
まぁ、ほとんどはスタイリストさんがやってくれるから、手伝いなんかないに等しい。
それでも今日ここへ来たのは、家に一人でいると色々余計なことを考えちゃうから…
一人でいるよりも、こうしてイケメン倶楽部の皆といた方が、気が紛れると思ったから。
でも、何かをする度に琉依の顔が
声が
仕草が
頭から離れない。
「はぁ……ちょっと僕出かけてくる。」
玉城先輩も卒業した今となっては、倶楽部の活動はほとんどない。
でも唯一、毎月の撮影だけは欠かさずに皆来ているらしい。
手早くお金が稼げるとか何とか…
ただ今は、休憩時間だから、愁とあたししかいなかったけど…
その愁も今さっき出て行ってしまった。
愁がこの後、どんな行動を起こすのかも知らずに…

