琉依は訳が分からないと言ったように、ぽかーんとしている。
だってずるいよ。
あたしだけ琉依を日本で待ってなきゃいけないなんて…
琉依がアメリカに行かなくちゃいけないのは仕方ないけど…
アメリカに行ってる間に美人の外国人に会って、あたしのことなんか忘れちゃうかもしれない。
そんなの待ってるなんて…
「お前、早速疑ってんだろ。」
琉依は“はぁ…”とため息をついて
あたしを見つめた。
「手出せ。」
琉依は強引にあたしの腕を掴んで、手を握った。
琉依の手ってこんなに温かかったっけ…?
そんなことを思っているうちに、右手に冷たい感触を感じた。
「…これでも疑う?」
「えっ…」
右手の薬指には
指輪がキラリと光っていた。

