「葵は俺のこと信じてなかったの?」
「信じてたよ…!信じてたけど…」
いくら信じてたって
好きな人が他の女とキスしてたりしたら、決意が揺らぐことだってある。
目の前の事実が受け入れられなくて、逃げ出してしまいたくなる。
それが恋愛だから…
でも…
「嬉しかったよ。琉依が迎えに来てくれて。」
「ばーか。俺から逃げようなんて百万年早いんだよ。」
俺様発言は相変わらず治らないみたいだけど、
一瞬見えたよ?
琉依の顔が真っ赤に染まってたこと。
そんな琉依が可愛く見えて、微笑んでしまう。
「…そうだ。俺、大学決まったよ。」
「えっ?本当?!」
「あぁ。俺さ……
アメリカに行く。」
乾ききった空気があたし達の間を通った。
何か話したいのに、声が出なくて
ひゅう…と喉から空気が漏れた。

