「へ…?」
思いがけない琉依の言葉に、素っ頓狂な声が出てしまう。
誤解してるって…
あの状況を見て、こう思わない方が可笑しいでしょ……?
「俺は確かに茜とホテルには入ったしキスもした。」
「だったら…!」
「違う。別に俺は茜が好きでした訳じゃない。茜に言われたんだ。“一度抱いてくれたら、葵には手をださない。”って…それに……俺は茜を抱いてない。」
「えっ…」
あたしの為…なの?
茜さんを抱いてないの?
で、でも…
関係があったのは本当でしょ……?
「茜は元カノだけど…もう好きじゃない。俺は葵が好きだから。……なぁ、俺を信じて…?」
あたしはもう一度、頷いた。
もう疑わない。
琉依を信じる。
「…戻ろう。」
「うん。」

