「働きたいんだろ?」
「は、はい…!」
「じゃあ、まずは食器洗い。それから、掃除。で、終わったら食材の買い出し…」
「ちょっ…ちょっと待って…!!」
そんなにやるの…?!
初めてなのに?
そんなにやったら、倒れちゃうよ…
「それが無理なら働くなんて簡単に言うな。」
「……で、出来ます!!」
せっかく働けそうなのに、ここで引き下がれない。
意地でも全部やってみせる。
「ほら、そうと決まったらさっさと行って来い!」
「はい!」
それからのあたしは、毎日働きずくめだった。
掃除や食器洗いは当然のこと。
たまに、調理場に立たせてもらって料理を作ったりもした。
到底、店長には適わなかったけど…
それでも働いている時だけは琉依のことを忘れることができた。
琉依が迎えに来てくれるんじゃないかって、浅はかな願いもすぐに消えた。

