イケメン倶楽部




あたしの声によって、二人の女の子が同時に振り向く。



「あっ、葵…」



舞由華とは、喧嘩した後…



それっきり会っていない。



あたし達の間に微妙な空気が流れた。



しばらくの沈黙を破ったのは、紗菜だった。



「ほら、ちゃんとしっかりしなさいよ!!」
「……あ、葵…ごめんなさい…!」



えっ…



あたしの目の前で舞由華が頭を下げている。



ごめんなさいって…



この間のこと…?



それは…



「あたしも悪かったから……舞由華の気持ちに気付かなかったとはいえ、傷つけちゃったし……」



舞由華の気持ちに気付いてたら、



もうちょっとあたしが鋭かったら、



こんなことにもならなかったんだもん。




「私のせいで怪我しちゃって…ずっと謝りたかったんだけど……来れなくて…」
「舞由華のせいじゃないよ。だから顔あげて…?」



舞由華は悪くない。



顔を上げた舞由華は瞳に涙を浮かべていた。