「意地悪なのに、たまにちょっと優しいところとか…ですね…」
って何言ってんだあたし……
先輩のお父さんに向かって、こんな話して良いの?
「そうか。それなら良いんだ。」
「えっ…?」
何が良いの?
先輩のお父さんはそれだけ言うと、また微笑んで何処かへ行ってしまった。
良く分かんない…
なんだったんだろ…?
「…葵。話なんだった?」
「えっと…な、なんでもないです…!!」
危ない危ない…
先輩に“琉依のどこが好き?”って聞かれたなんて言ったら…
絶対、なんて言ったのか聞かれるに決まってる。
そんなの恥ずかしくて答えられるはずがない。
「ふぅ…」
思わずため息が零れる。
先輩といるとドキドキが治まらなくて大変…
いつも先輩の新しい一面を知るから、楽しいんだけど…
その分疲れる。

