イケメン倶楽部




「せ、先輩…?」
「俺のことは詮索するな。」



え…



どういうこと…?



先輩のことをもっと知りたい



もっと分かりたいって思っちゃいけないの……?



好きな人のことを知りたいと思っちゃいけないの…?




「葵は今だけ見てればいい。」
「な、何それっ…」



あたしだって…



いろんなことを知りたいのに…



先輩の過去のこととか…



過、去……?



「先輩…過去になにか……」
「お願いだから…これ以上詮索するなっ…!」



先輩のやけに真剣な声に、思わず頷くしかなかった。



それでも心の中では、何処か納得できない自分がいた。



それは、先輩の瞳があたしの視線と一度も交わることがなかったからかもしれない。




「ここ…」