「おかえりなさいませ。琉依様。」
さっきまで運転してくれていた執事さんと同じ格好の人が広い廊下の両端にズラリと並んでいる。
この人達も皆執事さん…
何人いるんだろ…?
えっと…1、2、3、4....
あぁ〜!
もう動かないで!!
「何やってんだよ。ほら。」
そう言った先輩の声と共に、また宙へと持ち上げられる。
なんか慣れてきました。
先輩のゆっくりな鼓動が心地よく聞こえてくる。
「あら、帰ってくるなら言ってくれれば良かったのに。…そちらの可愛らしいお嬢さんはどなた?」
出てきたのは30代くらいの綺麗な女の人。
すっごい優しそう。
「葵。前に話しただろ?」
「あぁ〜葵ちゃん!はじめまして。琉依の母です。」
「は、はじめまして…」
先輩のお母さんか…
言われてみれば、少し似てるかも…
「聞いてた通りの仔だわ〜」
聞いてた通りって…
何を聞いてたんですか……?

