「これ先輩の家ですか?!」
「ん?まぁ一応。」
あのさ、気付くのが遅かったかもだけど…
もしかして先輩って…
ものすごいお金持ちのお坊っちゃんだったりしない…?
なんか今、ものすごい先輩との間に壁がある気がする…
「そんなの気にすんなよ。俺は葵がいればこの家、いつでも出ていく覚悟だし。」
先輩…
んな無茶なこと言わないでくださいよ…
「言っただろ?“逃がしてやるつもりは更々ない”って。」
言ったけど…
ていうか、逃げようなんて思ってないけど…
流石にちょっとこれは…
「まぁ、父さんがダメって言うとは思えないけど。
むしろ、大賛成…みたいな?」
先輩のお父さんってどんな人だよ…
すっごい優しいとか?
先輩に無関心とか?
って、それはないか…
でもきっと、イケメンなのは確信出来る。
「ただいま。」

