僕はそんな葵を見ていられなくて、逃げ出した。
たとえ先輩だろうと、他の男に抱かれて泣いている葵なんか見たくなかった。
それから、葵がいなくなったことがわかった。
正直、琉依先輩にもどこに行くかを告げていないと聞いた時に、内心ほっとしていた。
僕にも…まだ望みはある。
そう思って、わざわざ先輩の世話をしたいと言った。
はっきり言って、琉依先輩や玉城先輩は僕の苦手分野にはいる。
だって…
あんなに女の仔達にニコニコ出来る理由が分からない。
僕には到底無理だから。
「ただ、これからは遠慮なく行きますから。」
「望むところだ。」
先輩に宣戦布告をしたけど、内心負けるとは思ってない。
だって、せっかく好きな女の仔が出来たんだもん。
誰にも譲る気はない。

