イケメン倶楽部




なんで葵が女の仔だってわかったのに、逃げたくならないんだろう?



むしろ、このままでいたい。



なんでこんな気持ちになるのか、最初は全然分からなかった。





でも、クラスで一緒にはしゃいだりしているうちにわかってきた。



僕は葵が好きなんだ。




好きだから、触れたくなるし、もっと話していたくなるんだって。





そう思ったけど、僕は何も行動しなかった。



ううん。



出来なかった。



もし、この気持ちがばれたら葵が困るだけだから。



それに、女の仔を避けてきた僕は何をすればいいのか分からなかった。







そして今日。



「先輩…」



廊下で葵が琉依先輩に抱かれているのを見た。



「なん、で…?」



手が震えた。





何も出来なくても、



例え、葵が僕を好きになってくれなくても




それでも…



葵が笑顔で笑ってくれさえいい



そう思っていた。




……はずなのに…





なんでだろう…



心の中に葵を自分だけのものにしたいという気持ちが高まってくる。





やっぱり僕は……