「今度の聖蘭祭でこのカフェのコーヒーを出させてもらおうと思ってさ。」
そういうことですか…
やっとわかったよ…
「っつか、それにしてもアイツ遅いな…」
そういえば…
もうあれから、10分以上経ってるし…
確かに遅いかも…
「…お待たせ!はい。あと、これサービス。」
先輩の友達が両手に持っているのは小さな紙袋と
「…クッキー!」
「正解。」
お皿の上にはほんのりピンク色のクッキーと、チョコレート色のクッキーが二つずつ並んでいる。
ピンク色って珍しいなぁ……
食紅…とか?
でも微妙に赤い粒が入っているような気が…
「ラズベリーのクッキー。初めてだろ?」
「あ、はい…」
ラズベリーかぁ…
ってことは、この赤い粒はラズベリーの果肉かな?
鼻を近付けてみると、ほんのり甘酸っぱい香りがする。
「い、いただきます…」
口に含むと、甘酸っぱい味が口の中に広がった。
ちょうど良い酸味と甘味のバランス。
「お、美味しいです…!」
「それはどうもありがとうございます(笑)」
お世辞なんかじゃなくて、本当に美味しい。
あ!
あたし…
良いこと思いついちゃった♪

