ここは知らないふりをするに限るよね。
なんかすーっごく危険な香りがするし。
「ホストなんかやらせねぇぞ。」
「も、もちろんだろ…!!ホストなんてやるわけねぇし…!」
「だよねぇ!優斗が僕に逆らうなんてあるわけないもん。」
え…
そうなの?
「ねぇ、誰か他にホストなんてくだらないこと言う人いる?」
「「「「い、いない…!!」」」」
クラスの皆も愁のさっきまでの様子に怯えて、反抗する人なんかいない。
まぁ、あたしとしては助かったけど…
知らない女の仔にニコニコしなくてすむし。
「……愁。またお兄さんに怒られるぞ。」
その言葉を聞いた途端、
愁の顔が曇った。

